2011年10月28日金曜日

声を出す大切さ(上級編)@野球

野球を色んな角度から考えていこうというテーマで書いています。

今日は声を出す大切さ【中級編】ということでお話していきます。

声の出し方について最初からご覧になりたい方は↓
http://baseballko-za.blogspot.com/2011/10/blog-post_18.html

このテーマの要点バージョンは↓
声を出す大切さ(上級編)
http://baseballtsuka.blog.fc2.com/blog-entry-13.html

>>>スポーツメンタルの専門書



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テーマ3「野球においての声を出す大切さ」


■ 上級編 ~常識?・上級者がすること・チームの勝利~ ■
さて上級編に入ります。上級編といっても考えれば、やろうと思えば誰でもできることなのでどうせならあなたにもこの考え方を身につけて欲しいと思います。

○常識?

基本的に私は常識を常に疑うタイプなので、常識だからどうのという事を言うつもりはありません。
そもそも野球というスポーツには声を出すというのがつきものなのでしょうか?
マンガを見ても、高校野球や小学野球を見ても声についていわれてています。

おそらくですが、野球=根性、精神論的なものが昔は主流だったのでしょう。礼儀を重んじ正しくあろうとする。
その中に声を出す。大きな声を出すというのが混ざっていてもおかしくはありません。それが今も残っているということになるのでしょうか。



しかし声を出すこの行為が残ってくれたというのは野球に取ってありがたいことだったのではないでしょうか?
理由は初級編でも中級編でも触れている通り、コミュニケーションツールとしても、自己を励ますツールとしても使用できるからです。





そういえば私が高校野球をしていた頃、ある強豪チームが試合前のシートノックで全く声を出さずに黙々とプレーしていたという記憶があります。
あの頃は憧れました。グローブにボールがおさまる音と、ノック音だけが聞こえてくるのです。
正直カッコよかった。

いざ試合がはじまってみると試合中も声がほとんどありません。なぜなのでしょうか。
練習中の風景はわかりませんが、試合でも出さないというのであれば練習中もさほど声をだしていないというのは安易に想像できます。

それでも強かった。
声の必要性を疑問視させるには十分すぎる出来事であったのは間違いありません。
しかし今から思うと強かったとは言えど県ベスト16や8止まり。
しかも大事なところでのミスが多かったチームのようにも思えます。
もしかしたら練習量ではどこのチームにも引けを取らないくらいだったのかもしれません。しかし確認を怠ったせいで練習した成果が存分に発揮できないままになってしまったのです。



やはり声を出すということは大きいのだなと感じます。


上級者を目指すのであれば、当たり前の事にも疑問を投げかけてください。あっているあっていないというのはどっちでも良くて、考えることによってさらに理解が深まり成長できるからです。
声を出すのはなぜか?色んな角度から考えてみてください。




○上級者がすること

さて、声出しにおいて上級者がすることを考えてみましょう。

一つ例に出してみると、プロ野球においてマウンドに内野手が集まる映像を見たことがある人は多いと思います。
あそこで何を話しているんだろうと興味を持っている人も多いのではないでしょうか?




元ヤクルトの古田敦也選手はこう話していました。
「次のバッターは調子があまり良くない。初級は様子を見てくるだろうから外角ストレートを放って様子を見よう。2球目はカーブでストライクが欲しい。後はボール球でいい」
なんてことを話しているのだそうです。



「ドンマイドンマイ、気楽に行こうぜ」なんて声ではないのです。
おそらく少年野球中学野球高校野球くらいまでは集まっても、ドンマイやバックを信用しろとか俺がアウトにしてやるなんて声が多いのではないでしょうか?



しかしさすがプロ、違います。



他にも「次のバッターには外角中心で責めるからシフトを右寄りにしておいてくれ」なんて指示も出していたようです。
となれば野手も守りやすいですよね。





これが上級者のすることです。
お互いのために、チームのためにかけられる声をかける。これが重要なのです。





もう一つ、上級者特にプロ選手は気持ちの切り替えが上手いといわれています。
それはなぜか、おそらく自分に対するセルフトークがカギを握っているのでは無いでしょうか。

人間は言葉にして話す3倍や10倍近くを心で発しています。
「やっちゃったー」「うわっ」「まずい」「スゲ-」「やった」など数えきれないくらいの会話がされているはずです。
これがポイントなのです。





ここでどんな言葉を自分にかけてあげられるかが今後の状態を左右するといっても良いでしょう。
詳しくは次回以降のネタに回させてもらいますが、そのことは頭にいれておいてください。






○チームの勝利

声を出す大切さもこれで最後になりました。
やはり最後は声を出すこととチームの勝利を結び付けて終わりたいと思います。



野球において大切な事は、
「自分を信じること」
「仲間を信じること」
「チームの信頼関係・仲の良さ」
が非常に重要だと思います。



もちのろん、技術的な事や練習量、体力というのも非常に大切な要素ですが、それはあなたにはお分かりでしょうからはぶかせていただきます。



上記の3つ。すべてに共通することはコミュニケーションがとれるかどうか。
ということになります。
自分だけでなくチーム全体がです。以心伝心なんて言葉もあるように言葉に発しなくても相手の気持ちが読み取れれば良いのですが、人間はそこまで進化しませんでした。





となれば自分の想いを、気持ちを言葉にして発しなければ相手に届かないというものです。
これこそが声を出す重要性の答えなのではないでしょうか。
自分をチームを信頼して試合に臨む。それって普段からしていなければできません。



そのためには声が必要なのです。
どんな些細な事でも私は構わないと思っています。どんどんコミュニケーションを取っていきましょう。
しかし一点だけ注意してほしいことがあります。



声に出すというのは大変難しい作業であるということです。
同じ事を言っているのに言い方や強弱で伝わる印象が全く違うということです。
勘違いが起こってしまうのはそのため。
気持ちを言葉にするのはとても大切なこと。しかし一瞬止まってこの言葉は大丈夫か考えてから発しても遅くはないと思います。





結局はその作業をめんどくさがるために
「さぁこい」や「ドンマイ」「気楽に」などしか出てこないのです。
上記の言葉も必要です。しかしそれだけでは声を出している意味がないということを理解していただければと思います。




■――――――――――――――――――――――――――――――――――■
 ▼初級編1-声の意味-
 ▼初級編2-声の出し方・注意点-
 ▼中級編-声の種類・どう変わるか・必要性-

 →声を出す大切さ(中級編)要点バージョン←


2011年10月26日水曜日

声を出す大切さ(中級編) 野球

野球を色んな角度から考えていこうというテーマで書いています。今日は声を出す大切さ【中級編】ということでお話していきます。

 声の出し方について最初からご覧になりたい方は↓
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このテーマの要点バージョンは↓ 声を出す大切さ(中級編)
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>>>お父さんが教える野球上達方法



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テーマ3「野球においての声を出す大切さ」


■ 中級編 ~声の種類・どう変わるか・必要性~ ■

中級編に入ります。
中級は上級者を目指したいあなたへ。そして壁にぶち当たっているあなたを中心に書いています。

○声の種類

これは初級編でも書かせていただきました。
声出しには種類があると。

・仲間に対しての声出し
・自分に対しての声出し
・相手チームに対しての声出し

この3つです。それぞれにつきましては初級編で説明していますのでご覧ください。
>>>初級編をもう一度見る


さて、あなたにはもう一歩すすんだ声出しをしてほしいと思います。
要は自分以外の人のプレーをみてそれに対しての声出しをしてほしいということです。

上級者はみなしていることなのであなたにもクリアしてもらわなくてはいけません。

例えばあなたがショートを守っているとしましょう。
ショートというのは守備の要です。
ということは必然的に自分の事、そして周りの事も見えていなくてはいけないのです。


その時に出す声というのは指示であったり、確認であったりします。
本当はこれが一番大切なのです。

「さーこい」
「ショートにこい」
「ピッチャードンマイ」

なんて声も必要はあります。しかし、野球において本当に大切な声出しというのは、

”確認”であり”お互いの客観性”そして”指示”なのです。

これが最も大切といってよいのではないでしょうか?
この3つの声出しをすることで大きく自分もチームも変わってくるでしょう。



○どう変わるか

続きになりますが、声を出すことでどう変わるかということにも触れておきましょう。
私は大きく2つあると思います。

1つは、流れを引き寄せる、引きとめる事ができる
もう一つは、自分が成長できる

この2つです。

流れというものは目には見えないですが確実に存在しています。
その流れが野球のゲームを支配しているのです。高校野球なんかでは番狂わせが頻繁に起きています。
これも流れがあることを示しており、流れをどうつかむかで試合を優位に運べるのかどうかという事が決まってくるのです。

そのとても大切な流れというものを、声によって引き寄せられたり、引きとめられたりするのですから声を出さない手はないです。

具体的には、まず声を出し守備をしているメンバーが確認し合うとします。
するとアウトカウントの間違い、ランナーのいる場所の間違いなど初歩的なミスは無くなる(少なくなる)と考えられます。
さらに、カバーリングの事、状況によっての外野の返球場所などを示してあげると、さらにミスは減っていきます。

もうお分かりになったでしょうか?
流れが変わってしまうプレーというのは事前に防げるものが多いのです。

そのプレーができるかどうか。相手のミスを逃すことなくつけるかどうか。
これが流れを支配するのだと考えています。

だから声を出すというのは本当に大切なことなのです。


もう一つ、自分が成長できるということをあげました。
これはどういうことかというと、声を出すということは自分の考えや意見を相手に伝えるということです。

野球を何年もやってきている人なら問題ないかもしれませんが、まだ初めて少ししか経っていない。というひとにとっては自分の考えがあっているかの確証もないまま声に出すという行為は勇気がいります。

だから声を出さないんだという人も多くいますが、それではなんの成長にもなりません。
声にだして、自分の意見を述べる。すると返答が返ってきます。

その返答はすぐなのか、試合後なのかはは状況によってでしょうが必ず自分にとってプラスになるはずです。
間違っていても成長できたと思えればいいではないですか?
そのくらいの気持ちを持って臨んで欲しいと思います。

それから声を出して周りに指示したり、確認するということは相手のプレーやポジションなどを確認しているということです。
今まで以上に見る視野が広がっていきます。

ともすれば上達するのは当たり前ですよね?


こお2つの意味を持っていると考えます。



○必要性

必要性に関しては結論を述べるまでもなく、必要です。

近年声をあまり出さない高校なども増えてきていますが、私個人では反対です。
高校生というまだ未熟な年代の子どもたちが練習通りの平常心で臨めるはずがないです。

もちろん大人でも臨めないでしょう。
パニックになってしまったり、頭が真っ白になってしまうということは頻繁に起きます。

そんな時、周りから確認の声が聞こえてきたらどうでしょうか?
ありがたいですよね?
助かりますよね?

それこそがチームワークなのではないでしょうか???


声を出すことで周りを見るようになる。
周りを見るようになると相手の事を考えるようになる。
相手の事を考えるようになるとプレーに意志疎通が見れるようになる。
プレーに意志疎通が見れるようになると格段に上手くなる。


このような好循環です。
声は必要。

もっといえば弱者ほど声は重要になってくるのです。


しょせん声ですが、されど声なのです。
厳しい監督が「声を出せ」といっているのは、精神を鍛えるためだけではないです。
相手の事を考えられるようになり、そして試合で勝つために声を出すのです。

これが分かっているのといないのでは全くもって成長の度合いも異なってきます。
もしこのブログを見てくれた人がいたのであればぜひ明日から実行してください。

野球が無い?大丈夫です。
まずは挨拶からはじめてみましょう。

>>>ピッチング上達方法

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 ▼初級編1-声の意味-
 ▼初級編2-声の出し方・注意点-
 ▼上級編-常識?・上級者がすること・チームの勝利-


 →声を出す大切さ(中級編)要点バージョン←

http://baseballtsuka.blog.fc2.com/blog-entry-12.html




2011年10月24日月曜日

声を出す大切さ(初級編その2)

野球を色んな角度から考えていこうというテーマで書いています。今日は声を出す大切さ【初級編その2】ということでお話していきます。

声の出し方について最初からご覧になりたい方は↓
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このテーマの要点バージョンは↓
声を出す大切さ(初級編その2)
http://baseballtsuka.blog.fc2.com/blog-entry-11.html

>>>3分で相手を感動させる声の出し方って


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テーマ3「野球においての声を出す大切さ」


■ 初級編その2 ~声の出し方・注意点~ ■

○声の出し方

野球では「声を出せ・もっと大きな声を出せ」などという言葉を良く聞きます。
なぜ?声を出さなくてはいけないのか。これは前回の初級編その1でお話させていただきました。

そこでまずは声の出し方について考えてみましょう。
初心者の方は声を出せって言っても何をどう出したらいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか?
声を出さないと出さないで怒られるし、かといって変な掛け声をしても怒られるし。

声の出し方。難しいのですが何点かポイントがあります。まずはここを押さえておきましょう。

1、試合と練習での声の掛け方は違う。
2、相手に聞こえて初めて声を出したといわれる。
3、野球特有の掛け声をしる

この3点は大切になってきます。では一つずつ見ていきましょう。

1、試合と練習での声のかけ方は違う。

これは3にもつながってくる事なのです。用は試合中に仲間をヤジっても仕方がないということです。
反省?なら試合終わった後や練習ですればいい。

試合では勝つことを優先的に考えなくてはいけません。
それなのに、仲間のテンションを下げるような発言は絶対的にNG。

注意するのもアドバイス程度にしましょう。
なので試合中にかける言葉は「勇気づける言葉」「お互い確認し合う言葉」「対戦相手から感じた、得た情報を共有」「モチベーションをあげる言葉」です。

草野球でたまに笑わせるような掛け声を聞きますが、個人的には好きではありません。
特にバッターボックスに入っている人に対して笑わせる、バカにするような発言は相手にも失礼です。気をつけましょう。

逆に練習中は、気がついたことをどんどん言って良いと思います。
なぜかって?客観的にみて気がつく事が大切だからです。

カバーにしたって、知らないのか忘れていたのかはみればわかるはず。
両者に対して声をかけていかなくてはそのプレーにおいてカバーは絶対につかないということになります。
それから怠慢プレーに対してはチーム全員がヤジを飛ばせるくらいにしておきましょう。
その雰囲気がチーム力を底上げします。

まとめると練習中にかける言葉は「客観的に見たプレーの感想」「自分のやる気をあげるような掛け声」「怠慢プレーに対するヤジ」などになると思います。


2、相手に聞こえて初めて声を出したといわれる。

これはいわなくてもわかることだと思いますが、相手に伝わってこそ声を出していると言えます。
たまに自分は声だしてますよという人がいますが、周りから見て声が出ていないと感じたらいくら 自分が大きな声で叫んでいると思っていても出していないと一緒なのです。

これは鉄則なので「オレ出してたよ」なんて言い訳は絶対にしないでくださいね。



3、野球特有の掛け声を知る

これが初めて野球に取り組む人にとっては重要になると思います。
ようは共通言語になっていくからです。

その一例をあげておきますので意味がわからない場合は聞くか調べてみてください。

・ゲッツ―
・ひとつ
・ふたつ
・みっつ
・よっつ
・放れ
・1枚
・2枚
・ランナーを進めろ
・絞って
・突っ込むな、突っ込め
・ボール見て
・ノー
・中(内)
・外

など沢山あります。是非1つずつ使えるようにわかるようにしていきましょう。
※このブログを通してもすこしづつ解説していきましょう。


声を出すというのはコミュニケションなのです。
良いも悪いも声を通して伝えるというのは大切なことです。
野球ではそんな文化が発展しているのだと思います。

お互いで確認し合う
アドバイスするされる
想いを届ける

精神の状態がプレーを左右するのですから掛け声を通して不安を消したり、勇気をあげたり、情報をあげたりしてお互いが支え合えれば一番よい形なのかもしれませんね。


○注意点

声を出すというのは大事なんだということは少しはわかっていただけたでしょうか?
声を出すにあたっては注意しなくてはいけない事があります。

1、○○しないでなどという掛け声はしない

これは心理学からも実証されていますが、三振しないでという掛け声、エラーすんなよとかネガティブな発言はいけないとい言うことです。

例えば三振をしないでと言われると、必ず三振した様子が頭をよぎります。
人間の脳はそんなに賢くできていないので、それを再現するために動いてしまう事があるのです。
いや、逆に賢いからでしょうか?

○○しないでというのは絶対的にNGワードなのです。


2、相手の身体面や容姿に対してバカにしない

これは当たり前のことですよね。相手ピッチャーちびだから余裕で打てるよなんて聞こえたら失礼極まりないですよね。

これも難しいところではありますが、すくなくとも知らない相手に対してそういう発言をすることは絶対にしないでください。

仮にチームメイトに足が遅い人がいるとしましょう。
そういう人には、足遅いなではなく足早くしろよといってあげてください。


3、やる気を削ぐような声かけを避ける

野球に限らずの事ですが、相手がやる気に満ちている時にそれを削ぐような発言をしたらどうなるかはわかっていただけると思います。
チームというのは全員が最高の力を出した時に最高のチーム力をだせるのです。

俺は最高でも他は最悪なんてチームでは絶対に勝つことはできないでしょうし、楽しくもないと思います。



声を出すというのは当たり前の事です。
まずは自分も出すことが当たり前になりましょう。

そして、相手をやる気にさせる声は何?とか声は言っちゃいけないなという言葉を探していきましょう。

その作業をしている人は必ず上手くなりますし、周りからも信頼されます。

>>>うまくなろう!!野球


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 ▼初級編1-声の意味-
 ▼中級編-声の種類・どう変わるか・必要性-
 ▼上級編-常識?・上級者がすること・チームの勝利-

 →声を出す大切さ(初級編その2)要点バージョン←
http://baseballtsuka.blog.fc2.com/blog-entry-11.html





2011年10月18日火曜日

声を出す大切さ(初級編)1


声を出すということについて(初級編)

今日のテーマ「野球においての声の大切さ」についてです。
※この内容の要点バージョンは↓にまとめてあります。


>>>>高評価を受けるための発声方法

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テーマ3「野球においての声を出す大切さ」


■ 基本 ~声を出すってなに?~ ■

野球には今だに、上下関係・先輩絶対・精神論など昔ながらの伝統が息づいています。この章ではこの精神論や師弟関係がどうのこうのというつもりはありませんが、その伝統の中の一つ。

「声を出す」ということについて考えていこうと思います。

声を出すという行為自体は、野球以外のスポーツでも共通してみられる事です。特に強豪と言われるチームになればなるほど声に対してはそれぞれこだわりを持っています。
そこには声を出すことでしか得られない何かがあると思わずには居られません。

今回も初級編・中級編・上級編と書いていきますが、結論から申しますと

「声を出すことで、野球の技術だけでなく、チーム力、精神力もあがる」

と私は考えています。もちろん賛否両論ではあるのでしょうが、野球が声を出さないスポーツになってしまったら、良さが失われてしまうようにも思えるのです。
高校野球の良さは、一生懸命さと一球にかける想い、そして涙だと聞きます。

もしそれが高校野球ファンをくすぐっているのであれば、間違いなく"声"も必要なはずなのです。
一生懸命やっていれば勝手に出てきますから。

そのあたりも含めて重要性というのを説いていきたいと思っています。


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などは参考になるかもしれません。興味があればぜひ。


 ■ 初級編 ~声の意味~ ■ 

ではさっそく声について考えて行きましょう。


1)声を出す意味

私が思うに3つの意味を持っていると思います。

A、自分に対しての声がけ
B、仲間に対しての声掛け
C、相手(対戦チーム)に対しての声掛け

この3つです。それぞれに重要な事なのでここは覚えて欲しいと思います。


A、自分に対しての声掛け

これは上記の本メンタルトレーニングにも載っている事ですが、自分を励ましたり、モチベーションをあげたり、緊張をほぐしたり、感情を表現したり、力を発揮させたりするために使用します。

心理学的にも脳科学的にも声を出すことで勝手にそのようになるという研究結果がだされています。
例に出して言うと、

エラーをして落ち込んでいる時に「おれは元気、すごく元気、誰にも元気さは負けない」と声に出していっているといつの間にかエラーで落ち込んでいた気持ちから元気な自分に変わっていくというものです。
一種の自己暗示と思っていただいて構いません。

声を出すことで本当に自分を変えることができるのです。これは間違いありません。


B、仲間に対しての声掛け

野球に関して言うとこれが最も重要なことではないかと思います。
つまり、仲間に対して声でコミュニケーションをとらなくてはいけないということです。

今何アウトなのか。
次はどんなプレーが考えられ得るのか。
チームメイトは次のプレーが頭に入っているのか。

それをお互いにいいあうことで、未然のミスを防ぐのです。

カバーの事、送球の事、動きの事。
それをいうことがどれだけ大切な事か野球を少しでもかじったことのある人であればわかりますよね。


それから、仲間を励ますこともできます。
野球に限らず他スポーツでもビジネスでも仲間を励ますには声に出して言う事が一番です。

ピッチャーに対して。
チャンスで打てなかった4番に対して。

励ますことで、気持ちを切り替えさせることもできるし、次につなげることもできるのです。
それを分かっているか分かっていないかは本当に重要なことだと思います。


C、相手に対しての声掛け

これは、野球ならではという部分もあります。
言わゆるヤジというものから、威嚇というものまであります。

草野球ではヤジは当たり前になっています。
これは、別に相手の事が嫌いなわけではなくて相手を揺さぶって自分のチームを有利に持っていこうという現れです。

少年野球などでは禁止になっていますが、100%悪いということではないと思います。
野球の勝利に対する想いがそういった言葉を発させたのですから。

ただし、こういったヤジが野球離れを進めているとも言われています。汚いイメージになってしまうのですね。
相手をけなすのではなく、上手いヤジがあれば一番良いのでしょうが…


それから威嚇。
例えばバッターボックスに入ったバッターがピッチャーにバットを向けて「さぁーこい」というシーンを見たことありませんか?

あれはピッチャーに対してかかってこいという証であり、威嚇の行為でもあります。
これは野球の醍醐味の一つでもあります。


この様に声にも沢山の種類があって、いろいろな効果を発揮するのです。
カッコ悪いから声なんて出さなくても良いじゃんと思っている人は結局それまでです。

またそう思う人がチームに一人でもいるとしたら残念ながらそのチームは最大の能力を発揮して高みまで登れません。

それほどまでに声は重要なのです。


もしかしたらこのブログを草野球をしている人もみているかもしれません。
その方々は、声を出しているチームほど強いというのを実感していませんか。

「サーコイ」
「ヘイヘイ」

とかそういう声ではなくて、確認のための声とか、自分を高めるための声とかです。
もちろん高校野球・中学野球でも同じです。

声を出すことで野球は変わっていくのです。



初級編の1個目で終わってしまいました。しかし声を出すということは本当に重要な事です。
あいさつだって声を出してされた方が気持ちいいですよね?
より大きな声のが気持ちがいいですよね?
状況に適した挨拶のが嬉しいでっすよね?

全く同じです。

 ■――――――――――――――――――――――――――――――――――■

 ▼初級編2-声の出し方・注意点-
 ▼中級編-声の種類・どう変わるか・必要性-
 ▼上級編-常識?・上級者がすること・チームの勝利-


 →声を出す大切さ(初級編)要点バージョン←
 http://baseballtsuka.blog.fc2.com/blog-entry-7.html




2011年10月6日木曜日

ストレッチの大切さ(上級編)

今日のテーマは前回・前々回に続いて「ストレッチの大切さ」についてです。

上級編です。初級編、中級編を一度ご覧になってからこの上級編に取り組むとさらによい結果や納得ができると思います。
※初級編から(最初から)ご覧になりたい方は↓
→ストレッチの大切さ(初球編)←
http://baseballko-za.blogspot.com/2011/09/blog-post_30.html
※中級編はこちら→ストレッチの大切さ(中級編)
http://baseballko-za.blogspot.com/2011/10/blog-post.html



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それでは上級編のスタートです。


■ 上級編 ~ストレッチの大切さをもう一度~ ■

1)(体幹)柔軟性を高めて使える体を作る

みなさん良くご存じのとおり、筋肉トレーニングだけでは競技力(野球する能力)の向上にはつながりません。筋肉自体に柔軟性をもたせなくてはいけません。

ストレッチをアップとダウンに取り入れるということは、初級編でもお話しました。
これは、ストレッチをし筋肉をほぐすことで、筋肉を縮めて緩める際に血液を送り出す「ポンプ作用」が働き、血液循環がよくなります。

血液循環がよくなるということはどのようなメリットがあるかもうお分かりですよね?
酸素や栄養素が全身にいきわたるようになります。すると、疲労の原因となる乳酸が溜まりにくくなったり、筋肉全体に力が入るようになります。

これだけでも効果は十分期待できるのです。

柔軟性といっても人間の体には沢山の筋肉があります。打つ練習も投げる練習もしなくてはいけないのにストレッチに時間をかけていられないよという人もいるかもしれません。
そんな方にポイントをお教えします。

それは体幹の筋肉の柔軟性を高める事を第一として下さい。
体幹というのは、身体の中心の事です。

腹筋・背筋・股関節・太もも・背中の体を作っているラインです。
ここを意識してみてください。
方法は下記の本が参考になります。
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2)股関節の重要性

初級編、中級編でも再三申している通り、ストレッチはアップやダウンのためのものではなくて、トレーニングの一環であるという意識をもって欲しいということです。

確かに、地味で誰にでもできて、効果はすぐには期待できないかもしれません。そうなるとつい見逃してしまいがちですが、本当に大切な事です。

野球をする人で、キャッチボールをしないで試合に臨む人なんていませんよね?
同じなんです。スポーツや運動をする人にとってストレッチは欠かせない事なのです。

その意識をしっかりと持って取り組んで欲しいと思います。
その理由ははっきりとしています。

パフォーマンス向上のためです。

野球の場合は体幹の筋肉の良しあしがそのまま野球の能力の良しあしにつながるといってもよいくらい大切な場所です。
その中でもどこが最も重要かと聞かれば私は「股関節」と答えます。

なぜ股関節が重要なのか。
それは野球をある程度やっている人は分かるのではないでしょうか?

まず、バッティングで考えてみましょう。
バットを構えて、足をあげて、足を運びながら腰を回転させて、その威力を増強させるように腕がしなって出ていく。

という流れです。
※具体的な打ち方については違うところでお話します。

その際、もっとも重要な一つがタイミングを取るということだと思います。
いくらバッティングフォームが良くても、力があっても、タイミングが合わなくては打てません。

そのタイミングですが、どこで調整しているか分かりますか?
「股関節」です。

え?おれ股関節じゃないよという方がいるのであれば治した方がよいでしょう。
ストレートを待っててカーブが来ると体が泳いでしまったりしていませんか?

タイミングが少しずれるとフライになってしまっていませんか?

もしそうだという人がいたら股関節をきちんと使えていないということになります。
それほどまでに重要なのです。


さて、次はピッチングを見てみましょう。
連続写真なんかが良いかも知れません。

プロの選手は、リードする側の足(右投手なら左足)を出すときに、上半身と下半身がずれているように見えませんか?
つまりケツの部分が先行して出て行っているので上体が遅れているのです。

これはどこのなせる業かと言うと、もちろん股関節です。
股関節が丈夫で柔軟であればあるほど、ピッチングには有利に働きます。

球を前で離せということを良く聞きますが、これが本当に正しい説だとしたら前で離すには股関節の柔軟性が必要不可欠です。

プロはピッチャーがボールを離して0.3秒程度でボールを判断します。
それほどコンマ何秒の世界なのです。

仮に、普通のピッチャーよりも30cm前で離すことができるピッチャーがいたらどうでしょう。
たった30cmですが、より早くミットに到達することになります。
これはバッターが準備できる時間を少なくする事にもつながります。
前で離す事ができれば、打ち取れる確率も必然的にあがってきます。

これも股関節のなせる技なのです。


例えに出しましたが、守備でも走塁でも股関節はとても重要です。
そういったことも考えられる選手は一流になれると思います。
ぜひ股関節を意識した練習を心がけてください。



3)トレーニングの一環として

では最後に、筋肉のお話をしていきたいと思います。
ご存知のとおり筋肉にはアウターマッスルとインナーマッスルがあります。

どちらの筋肉も重要です。筋肉量も柔軟性も共にあげていってもらえればと思います。
さらにいえば、インナーマッスルの柔軟性をあげることがより高いパフォーマンスにつながります。

もう定着したゴムチューブトレーニング。
肘や肩をチューブでトレーニングしたことあるんではないですか?

あれを応用して股関節や腰、太ももなどにも使ってください。そうするとインナーマッスルも鍛えられ深く柔軟性のある肉体へと変わっていきます。

一つ注意点ですが、インナーマッスルを鍛えるときは、練習の一番最後にしてください。
これは、インナーマッスルをすることで伸びてしまった筋肉を使わないためです。
インナーマッスル後の練習を繰り返すと、あまりよいとされていません。
練習後10分程度体館のトレーニング時間をとれるのがおススメです。

試してみてください。
特に投手をしている人、投手を目指している人は必ず股関節、柔軟性を意識して練習に取り組んでください。

>>ヨガで体を柔らかくする

■――――――――――――――――――――――――――――――――――■
※合わせて他級編もご覧ください。初級・中級・上級の3つで一つ完成します。
▼初級編→アップで取り入れる、ダウンで取り入れる、可動範囲を広げる
▼中級編→練習効率をあげる、柔軟性とは、身体をいたわる


※要点バージョンも公開しています。↓


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▼走って筋肉を柔らかくする

▼整体を覚えよう!!

2011年10月4日火曜日

ストレッチの大切さ(中級編)

今日のテーマは前回に続いて「ストレッチの大切さ」についてです。

中級編として、ストレッチはきちんとやってるつもりだし大切さもなんとなくわかるという人に、どうしてストレッチをこれほど重視するのかをお伝えしたいと思います。
※初級編から(最初から)ご覧になりたい方は↓
→ストレッチの大切さ(初級編)←をご覧ください。
http://baseballko-za.blogspot.com/2011/09/blog-post_30.html



■――――――――――――――――――――――――――――――――――■
それでは中級編のスタートです。


■ 中級編 ~ストレッチは大切な練習メニュー~ ■

1)練習効率を上げよう

結論から言うとストレッチ、特に柔軟性を意識しはじめると練習効果があがります。
それは同じ動作をしていても柔軟性のある筋肉と無い筋肉では全くと言ってもよいほどパフォーマンスに違いが出てきてしまうからです。

ん?意味がわからないと思われた方もいるかもしれませんので具体的に説明しましょう。

例えば、あなたがピッチャーになったと想像してください。
投げる基本は、「並進運動」と「回転運動」を最大に発揮し、下半身と上半身を連動させることです。

そのうちの並進運動に注目してみましょう。
よく、膝に土がつくピッチャーは良いピッチャーであるといいういわれ方をされるあの、キャッチャーに向かっていく動作。

足をあげて、軸足を主体に踏み込み足を前に出しますよね。
あれって、股関節が堅い人って大きく踏み出せないばかりか、堅いために下半身の力を止めてしまって上半身で投げてしまうという、いわゆる手投げ状態になってしまいます。

しかし、股関節が柔らかいとより前へ進むことができます。
膝に土がつくのが良いのか悪いのかという議論はおいておいて、土がつくほどに股を開くことができるというのはピッチャーとして理想的であります。

他にも、股関節がやわらかいと軸足の膝が折れずに耐えられたり…
あげればきりがないですがとても効果的なのです。


力をつけるということも大切なことですが、それと同時に柔軟性をあげるということも忘れずに行ってください。
筋肉が一番よい状態に保つことがパフォーマンスをあげる最大のポイントなのです。

筋肉をつけるというのは皆さんよくわかっていることだと思うので、それにプラスして筋肉の柔軟性をあげる。

このこともわすれずに練習に取り入れてください。
チームとしてそういった練習がなければ、自分なりにできることをしましょう。
休憩中にストレッチをする。アップのときのストレッチは特に意識する。ダウンにはストレッチを必ずいれるなどです。



2)柔軟性とは?


では、上記でも少し出てきた柔軟性という言葉について考えてみましょう。

柔軟性とは「骨格筋と腱が伸びる能力」をさします。また静的柔軟性は「ある関節または関節群の運動可能範囲」、動的柔軟性は「関節可動域における動きやすさ」ということが出来ます。
(http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/stretch/st2.htmより)


上記のようなものを柔軟性と言います。


 「野球のけがは、打撲など急性的なものを除けば、柔軟性に原因があることが少なくない。『防げるけがは防いで、最高のパフォーマンスを出す』ためにも、柔軟性は大切です」
(http://www2.asahi.com/koshien/89/gunma/news/special/TKY200707010062.htmlより)


可動域を広くすること。一言でいうとこれにつきるかもしれません。

なんだ。それよりは球を速く投げたり、ホームランを打てたり、盗塁できた方がいいじゃん。
と思うかもしれませんね。

実はこの「球を速く投げる」「バットスィングスピードを上げる」「足を速くする」というのは、筋肉を鍛えたり、ひたすら反復練習をすることよりももっと大切な事があるんです。
それがこの柔軟性。

野球だけでなく体を動かすすべての行為において柔軟性は重要視されます。


筋力・体力・柔軟力


とまとめても良いくらい大切な要素なのです。
これは意識して下さい。



3)体をいたわる

上にも引用しましたが怪我の中で柔軟性が無いばっかりにしてしまったというのがいかに多いかです。

野球選手やバスケット選手に特に多い足首のねん挫。これなんかも柔軟性を鍛えることで防げてくるものなのです。

ちなみに私は体が硬い方で良く足首をねんざします。
一時期は「次大きなねんざをしたら歩けなくなるかもよ」とも言われたほどでした。

そんな私がこんなストレッチの大切さについて述べているのはおかしいかもしれませんが、逆にそれだけ今は後悔しているということです。
もっと柔軟性について考えて練習に取り入れていればパフォーマンスも向上していたし、怪我をすることも少なくなったのかなと思うと残念でなりません。

ですからせめてこれを見ている方には柔軟性について意識して欲しいなと思うばかりです。


怪我をすると、その時間は練習できません。
特に野球などは全身を使うスポーツですから、どこか一つを怪我するとすべての練習に影響してきてしまうので注意が必要です。

怪我をしない強い選手というは、筋肉モリモリで健康そうな人のことではなく、
柔軟性があり身のこなしが軽い、動ける人のことを言うのではないでしょうか????

>>ストレッチの方法を見る


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※合わせて他級編もご覧ください。初級・中級・上級の3つで一つ完成します。
▼初級編→アップで取り入れる、ダウンで取り入れる、可動範囲を広げる
▼上級編→股関節について・トレーニングの一環として・体幹


※要点バージョンも公開しています。↓
http://www.infotop.jp/click.php?aid=143560&iid=45665

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