上級編です。初級編、中級編を一度ご覧になってからこの上級編に取り組むとさらによい結果や納得ができると思います。
※初級編から(最初から)ご覧になりたい方は↓
→ストレッチの大切さ(初球編)←
http://baseballko-za.blogspot.com/2011/09/blog-post_30.html
※中級編はこちら→ストレッチの大切さ(中級編)
http://baseballko-za.blogspot.com/2011/10/blog-post.html
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それでは上級編のスタートです。
■ 上級編 ~ストレッチの大切さをもう一度~ ■
1)(体幹)柔軟性を高めて使える体を作る
みなさん良くご存じのとおり、筋肉トレーニングだけでは競技力(野球する能力)の向上にはつながりません。筋肉自体に柔軟性をもたせなくてはいけません。
ストレッチをアップとダウンに取り入れるということは、初級編でもお話しました。
これは、ストレッチをし筋肉をほぐすことで、筋肉を縮めて緩める際に血液を送り出す「ポンプ作用」が働き、血液循環がよくなります。
血液循環がよくなるということはどのようなメリットがあるかもうお分かりですよね?
酸素や栄養素が全身にいきわたるようになります。すると、疲労の原因となる乳酸が溜まりにくくなったり、筋肉全体に力が入るようになります。
これだけでも効果は十分期待できるのです。
柔軟性といっても人間の体には沢山の筋肉があります。打つ練習も投げる練習もしなくてはいけないのにストレッチに時間をかけていられないよという人もいるかもしれません。
そんな方にポイントをお教えします。
それは体幹の筋肉の柔軟性を高める事を第一として下さい。
体幹というのは、身体の中心の事です。
腹筋・背筋・股関節・太もも・背中の体を作っているラインです。
ここを意識してみてください。
方法は下記の本が参考になります。
2)股関節の重要性
初級編、中級編でも再三申している通り、ストレッチはアップやダウンのためのものではなくて、トレーニングの一環であるという意識をもって欲しいということです。
確かに、地味で誰にでもできて、効果はすぐには期待できないかもしれません。そうなるとつい見逃してしまいがちですが、本当に大切な事です。
野球をする人で、キャッチボールをしないで試合に臨む人なんていませんよね?
同じなんです。スポーツや運動をする人にとってストレッチは欠かせない事なのです。
その意識をしっかりと持って取り組んで欲しいと思います。
その理由ははっきりとしています。
パフォーマンス向上のためです。
野球の場合は体幹の筋肉の良しあしがそのまま野球の能力の良しあしにつながるといってもよいくらい大切な場所です。
その中でもどこが最も重要かと聞かれば私は「股関節」と答えます。
なぜ股関節が重要なのか。
それは野球をある程度やっている人は分かるのではないでしょうか?
まず、バッティングで考えてみましょう。
バットを構えて、足をあげて、足を運びながら腰を回転させて、その威力を増強させるように腕がしなって出ていく。
という流れです。
※具体的な打ち方については違うところでお話します。
その際、もっとも重要な一つがタイミングを取るということだと思います。
いくらバッティングフォームが良くても、力があっても、タイミングが合わなくては打てません。
そのタイミングですが、どこで調整しているか分かりますか?
「股関節」です。
え?おれ股関節じゃないよという方がいるのであれば治した方がよいでしょう。
ストレートを待っててカーブが来ると体が泳いでしまったりしていませんか?
タイミングが少しずれるとフライになってしまっていませんか?
もしそうだという人がいたら股関節をきちんと使えていないということになります。
それほどまでに重要なのです。
さて、次はピッチングを見てみましょう。
連続写真なんかが良いかも知れません。
プロの選手は、リードする側の足(右投手なら左足)を出すときに、上半身と下半身がずれているように見えませんか?
つまりケツの部分が先行して出て行っているので上体が遅れているのです。
これはどこのなせる業かと言うと、もちろん股関節です。
股関節が丈夫で柔軟であればあるほど、ピッチングには有利に働きます。
球を前で離せということを良く聞きますが、これが本当に正しい説だとしたら前で離すには股関節の柔軟性が必要不可欠です。
プロはピッチャーがボールを離して0.3秒程度でボールを判断します。
それほどコンマ何秒の世界なのです。
仮に、普通のピッチャーよりも30cm前で離すことができるピッチャーがいたらどうでしょう。
たった30cmですが、より早くミットに到達することになります。
これはバッターが準備できる時間を少なくする事にもつながります。
前で離す事ができれば、打ち取れる確率も必然的にあがってきます。
これも股関節のなせる技なのです。
例えに出しましたが、守備でも走塁でも股関節はとても重要です。
そういったことも考えられる選手は一流になれると思います。
ぜひ股関節を意識した練習を心がけてください。
3)トレーニングの一環として
では最後に、筋肉のお話をしていきたいと思います。
ご存知のとおり筋肉にはアウターマッスルとインナーマッスルがあります。
どちらの筋肉も重要です。筋肉量も柔軟性も共にあげていってもらえればと思います。
さらにいえば、インナーマッスルの柔軟性をあげることがより高いパフォーマンスにつながります。
もう定着したゴムチューブトレーニング。
肘や肩をチューブでトレーニングしたことあるんではないですか?
あれを応用して股関節や腰、太ももなどにも使ってください。そうするとインナーマッスルも鍛えられ深く柔軟性のある肉体へと変わっていきます。
一つ注意点ですが、インナーマッスルを鍛えるときは、練習の一番最後にしてください。
これは、インナーマッスルをすることで伸びてしまった筋肉を使わないためです。
インナーマッスル後の練習を繰り返すと、あまりよいとされていません。
練習後10分程度体館のトレーニング時間をとれるのがおススメです。
試してみてください。
特に投手をしている人、投手を目指している人は必ず股関節、柔軟性を意識して練習に取り組んでください。
>>ヨガで体を柔らかくする
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※合わせて他級編もご覧ください。初級・中級・上級の3つで一つ完成します。
▼初級編→アップで取り入れる、ダウンで取り入れる、可動範囲を広げる
▼中級編→練習効率をあげる、柔軟性とは、身体をいたわる
※要点バージョンも公開しています。↓
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