今日は声を出す大切さ【中級編】ということでお話していきます。
声の出し方について最初からご覧になりたい方は↓
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このテーマの要点バージョンは↓
声を出す大切さ(上級編)
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テーマ3「野球においての声を出す大切さ」
■ 上級編 ~常識?・上級者がすること・チームの勝利~ ■
さて上級編に入ります。上級編といっても考えれば、やろうと思えば誰でもできることなのでどうせならあなたにもこの考え方を身につけて欲しいと思います。
○常識?
基本的に私は常識を常に疑うタイプなので、常識だからどうのという事を言うつもりはありません。
そもそも野球というスポーツには声を出すというのがつきものなのでしょうか?
マンガを見ても、高校野球や小学野球を見ても声についていわれてています。
おそらくですが、野球=根性、精神論的なものが昔は主流だったのでしょう。礼儀を重んじ正しくあろうとする。
その中に声を出す。大きな声を出すというのが混ざっていてもおかしくはありません。それが今も残っているということになるのでしょうか。
しかし声を出すこの行為が残ってくれたというのは野球に取ってありがたいことだったのではないでしょうか?
理由は初級編でも中級編でも触れている通り、コミュニケーションツールとしても、自己を励ますツールとしても使用できるからです。
そういえば私が高校野球をしていた頃、ある強豪チームが試合前のシートノックで全く声を出さずに黙々とプレーしていたという記憶があります。
あの頃は憧れました。グローブにボールがおさまる音と、ノック音だけが聞こえてくるのです。
正直カッコよかった。
いざ試合がはじまってみると試合中も声がほとんどありません。なぜなのでしょうか。
練習中の風景はわかりませんが、試合でも出さないというのであれば練習中もさほど声をだしていないというのは安易に想像できます。
それでも強かった。
声の必要性を疑問視させるには十分すぎる出来事であったのは間違いありません。
しかし今から思うと強かったとは言えど県ベスト16や8止まり。
しかも大事なところでのミスが多かったチームのようにも思えます。
もしかしたら練習量ではどこのチームにも引けを取らないくらいだったのかもしれません。しかし確認を怠ったせいで練習した成果が存分に発揮できないままになってしまったのです。
やはり声を出すということは大きいのだなと感じます。
上級者を目指すのであれば、当たり前の事にも疑問を投げかけてください。あっているあっていないというのはどっちでも良くて、考えることによってさらに理解が深まり成長できるからです。
声を出すのはなぜか?色んな角度から考えてみてください。
○上級者がすること
さて、声出しにおいて上級者がすることを考えてみましょう。
一つ例に出してみると、プロ野球においてマウンドに内野手が集まる映像を見たことがある人は多いと思います。
あそこで何を話しているんだろうと興味を持っている人も多いのではないでしょうか?
元ヤクルトの古田敦也選手はこう話していました。
「次のバッターは調子があまり良くない。初級は様子を見てくるだろうから外角ストレートを放って様子を見よう。2球目はカーブでストライクが欲しい。後はボール球でいい」
なんてことを話しているのだそうです。
「ドンマイドンマイ、気楽に行こうぜ」なんて声ではないのです。
おそらく少年野球中学野球高校野球くらいまでは集まっても、ドンマイやバックを信用しろとか俺がアウトにしてやるなんて声が多いのではないでしょうか?
しかしさすがプロ、違います。
他にも「次のバッターには外角中心で責めるからシフトを右寄りにしておいてくれ」なんて指示も出していたようです。
となれば野手も守りやすいですよね。
これが上級者のすることです。
お互いのために、チームのためにかけられる声をかける。これが重要なのです。
もう一つ、上級者特にプロ選手は気持ちの切り替えが上手いといわれています。
それはなぜか、おそらく自分に対するセルフトークがカギを握っているのでは無いでしょうか。
人間は言葉にして話す3倍や10倍近くを心で発しています。
「やっちゃったー」「うわっ」「まずい」「スゲ-」「やった」など数えきれないくらいの会話がされているはずです。
これがポイントなのです。
ここでどんな言葉を自分にかけてあげられるかが今後の状態を左右するといっても良いでしょう。
詳しくは次回以降のネタに回させてもらいますが、そのことは頭にいれておいてください。
○チームの勝利
声を出す大切さもこれで最後になりました。
やはり最後は声を出すこととチームの勝利を結び付けて終わりたいと思います。
野球において大切な事は、
「自分を信じること」
「仲間を信じること」
「チームの信頼関係・仲の良さ」
が非常に重要だと思います。
もちのろん、技術的な事や練習量、体力というのも非常に大切な要素ですが、それはあなたにはお分かりでしょうからはぶかせていただきます。
上記の3つ。すべてに共通することはコミュニケーションがとれるかどうか。
ということになります。
自分だけでなくチーム全体がです。以心伝心なんて言葉もあるように言葉に発しなくても相手の気持ちが読み取れれば良いのですが、人間はそこまで進化しませんでした。
となれば自分の想いを、気持ちを言葉にして発しなければ相手に届かないというものです。
これこそが声を出す重要性の答えなのではないでしょうか。
自分をチームを信頼して試合に臨む。それって普段からしていなければできません。
そのためには声が必要なのです。
どんな些細な事でも私は構わないと思っています。どんどんコミュニケーションを取っていきましょう。
しかし一点だけ注意してほしいことがあります。
声に出すというのは大変難しい作業であるということです。
同じ事を言っているのに言い方や強弱で伝わる印象が全く違うということです。
勘違いが起こってしまうのはそのため。
気持ちを言葉にするのはとても大切なこと。しかし一瞬止まってこの言葉は大丈夫か考えてから発しても遅くはないと思います。
結局はその作業をめんどくさがるために
「さぁこい」や「ドンマイ」「気楽に」などしか出てこないのです。
上記の言葉も必要です。しかしそれだけでは声を出している意味がないということを理解していただければと思います。
▼初級編1-声の意味-
▼初級編2-声の出し方・注意点-
▼中級編-声の種類・どう変わるか・必要性-
→声を出す大切さ(中級編)要点バージョン←
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